実はあまり知られていない一般車両の機能や、年々変わるカリフォルニア州の道路交通法など、カリフォルニア州においての運転に関する便利な知っ得情報満載。
交通違反とトラフィックスクール
交通違反
ライトを点灯したパトカーに後ろからピッタリ付かれたら、速やかに右側の路肩に停車します。反抗したり、なかなか停車しない場合は、サイレンを鳴らしてきます。(なるべく慌てず冷静に対処してください)
停車したらまずエンジンを切り、運転席側の窓を開け、シートベルトをしたままで警察官が来るまで車内で待機します。この時に外に出ようとしたり、何か物を取ろうとすると抵抗してくるとみなされ拳銃を向けられるのでくれぐれも注意してください。
停車すると、パトカーから警察官が降りてきて、なぜ止められたのかの説明を受けます。スピード違反の場合、走行してた道の制限速度を聞かれたり、なぜそんなスピードを出してたか、などの質問も受けます。
次に警察官の指示に従い、Driver License(運転免許証)・Vehicle Registration(車両登録証)・Car Insurance(車両保険証)を提示します。
最後にその場で手書きの交通違反チケットが発行され、サインさせられます。サインは交通違反したことを認めるものではなく、警察官に止められたことに対し裁判所への出廷を約束する、というものです。この交通違反チケットを"Citation"と言います。Citationに書かれてる内容は後でしっかり確認します。サインが終わるとチケットを手渡されて警察官とのやり取りが終了になります。万が一、交通違反をしていないのにCitationをもらった場合は、Citationに記載されている裁判所に出廷して無罪を証明しなくてはなりません。
(警察に止められる交通違反行為: スピード違反・ストップサインの完全停止無視・赤信号無視・運転中の携帯電話・シートベルトの非着用・飲酒運転・車両のライト無点灯など)
Citationに記載されている裁判所への出廷日時の前に、裁判所から通達書(Courtesy Notice)が郵送されてきます。内容をよく読んでから、罰金の支払いやトラフィックスクール受講などに関して慎重に対処してください。内容は交通違反の種類などによって異なります。もしCitationを発行されてから1ヶ月ぐらい経過しても裁判所から何も郵送されてこない場合は、裁判所に連絡して状況を説明してください。
サンディエゴカウンティ内での交通違反についての詳細やご質問は、以下Superior Court of California/County of San Diegoのウェブサイトから参照してください。
Traffic/Minor Offense Division
トラフィックスクール
アメリカにも日本と同じく、交通違反に対して減点制度があります。交通違反をすると減点が履歴として残り、次回の車両保険更新から保険料が一気に上がってしまいます。
カリフォルニア州では、トラフィックスクールという民間の学校があり、受講すると減点を免除してくれる制度があります。ただし、18ヶ月に1度の交通違反しか適応されません。18ヶ月以内に再度交通違反をすると、車両保険会社に減点通知が行き、車両保険料が上がってしまいます。(車両保険料がいくら上がるかについては、交通違反の減点と保険会社により異なります)
トラフィックスクール受講での減点免除の可否は、裁判所から郵送されてくる通達書(Courtesy Notice)に記載されてるので確認してください。(飲酒運転などの重犯罪は、トラフィックスクールに行っても減点が完全に免除されません)
トラフィックスクールには、実際に学校の講義に行って受講するタイプとオンラインで受講するタイプの2種類があり、どちらか好きな方を選択できます。どちらのタイプも講義と最終試験があります。(カウンティによってはオンラインでの受講が認められない場所もあります)
トラフィックスクールの受講修了後、修了証書を裁判所に送付すると交通違反の減点が免除となります。(修了証書の送付方法は各裁判所と各トラフィックスクールによって異なりますので注意してください)
トラフィックスクールに関する情報は、以下Superior Court of California/County of San Diegoのウェブサイトから参照してください。
(上記の法律や規則に関する内容は2014年現在のものです)