RISTA DRIVING SCHOOL

雨の日の運転

時季により当校の教習スケジュールとDMVの予約状況が大変混みあってまいります。特に夏・冬休み時季になると筆記試験及び実技試験の予約が一ヶ月待ちというDMVも出てきますので、カリフォルニア州運転免許証の取得をお考えの方はお早めにご予約することをお勧め致します。特に日本で外免切替をご予定の方で、残りのアメリカ滞在期間があと五ヶ月をきっている方はお急ぎください。

雨の日の運転

年中温暖で湿気が少ないカリフォルニア州でも、冬の雨季にはしばしば雨が降ります。日によっては豪雨と風で日本の台風並みの天気になる時もあります。それでも日本に比べ、カリフォルニア州は年間降水量が少ないのは事実です。その結果カリフォルニア州民は雨の日の運転に慣れておらず、スリップなどで事故率が増加するという統計がでています。その予防方法と対応策として雨の日はなるべく運転を避けるようにするのが最善ですが、どうしても運転をしないといけない状況での注意点をご説明致します。

  1. 車両の機能操作
    まず日頃からワイパーやデフロスターなどの機能を容易に操作・調節できるように練習しておきます。運転に慣れていないとガラスが曇った時にハンドルから片手を離しながらデフロスターなどの機能操作が難しくなります。またワイパー・ウォッシャー液・タイヤなどの状態も日頃から確認しておきます。
  2. ワイパー
    雨の日には必ずワイパーをつけて運転します。ワイパーのブレード部分はゴム製で古くなると劣化しますので、ワイパーが水滴を十分に拭き取れず視界が悪くなった場合はすぐにワイパーブレードを交換します。
  3. ウォッシャー液
    雨の降り始めにワイパーを使うとフロントガラスにギラ付きが残る場合があります。これはフロントガラスの水分が十分ではないのと、汚れや油膜の付着が原因です。この場合はウォッシャー液を噴射しワイパーで拭き取ります。それでも視界が悪い場合は、ガラスクリーナーを付けてタオルなどで拭き取るのも有効です。ウォッシャー液が出ない場合は、液が入ってない可能性が高いので、水か市販のウォッシャー液を補充します。
  4. エアコン/デフロスター
    車内外の気温差の影響などで車内の湿気が高くなるとフロントガラスの内側が曇ってきます。エアコンは除湿効果があるので雨の日はオンにしておきます。それでも曇る場合はデフロスターをオンにします。またフロントガラスの内側に付着している埃や汚れなども曇りの原因になります。
  5. ヘッドライト
    ヘッドライトは夜間以外の日中(特に曇りや雨の日)にも点灯させたおいた方が、視界が確保しやすくなり周囲状況の情報量が増加します。雨の日は特に視界が悪く死角となる部分が広くなるので、ヘッドライトを点灯しておくと他車両や傘をさしている歩行者などからも見つけられやすくなります。
  6. タイヤ
    雨が降ると路面が濡れ滑りやすく、ブレーキを踏んで車両が止まるまでの制動距離が長くなります。これを「ハイドロプレーニング現象」と言います。特に水たまり・白線・落ち葉・マンホールなどの鉄板の上は非常に滑りやすくなります。更にタイヤの溝が浅くなっていたり空気圧が不足している場合は、路面との摩擦係数が減り制動距離が格段に長くなってしまいます。タイヤの溝が浅くなっている場合は修理工場などで交換します。空気圧は自分で確認できますが修理工場でも点検をしてくれます。

    *ハイドロプレーニング現象
    タイヤの溝が水を排水できない場合や、路面のホコリや泥などが浮き上がるなどでタイヤと路面の間に水の膜ができ、タイヤが水の上を滑走する現象です。この状態になるとハンドルとブレーキが効かなくなります。特にフリーウェイなどで走行速度が速い時この現象がに起こりやすくなります。タイヤが磨り減り溝が浅くなっている場合、50マイル走行時でも起こる可能性があります。この現象を防ぐ方法はスピードを出しすぎないことです。雨の日の運転時に万が一ハンドルの手ごたえがなくなったり、車両の向きが勝手に変わり始めた場合、慌ててハンドルを切ったりブレーキを踏んではいけません。アクセルを緩めてゆっくりタイヤと路面のグリップ力が回復するのを待ちます。
  7. 走行中の注意
    車間距離は通常よりも広めに空けて、急発進・急加速・急ブレーキ・急ハンドルはしないようにします。車間距離を空けることで先行車両からの水はね水しぶきがかかる量を軽減でき、先行車両の急ブレーキによる追突も防止できます。カーブ走行時は特にスリップしやすくリカバリーが難しくなります。また深い水たまりなどを通ってしまった場合、ブレーキディスクやブレーキドラムに水が付着し、一時的にブレーキの効きが悪くなる場合が稀にあります。
  8. 夜間運転
    雨の日の夜間運転時、センターライン・停止線・信号機・道路標識などが一時的または完全に見えなくなる場合があります。これは工学的にグレア現象と呼ばれています。通常は自車両と対向車両のヘッドライトが重なることなどで発生しますが、雨の日は路面の水たまりなどでヘッドライトなどの光が屈折(乱反射)する場合がありグレア現象が発生する危険性は高まります。現在のところ運転手ができる有効的な予防方法や対応策は見つかっていません。

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